スペインといえばワイン大国。
リオハやリベラ・デル・ドゥエロといった有名産地を思い浮かべる方も多いと思います。
一方で、まだ日本ではあまり知られていない魅力的な産地も数多く存在します。
今回訪れたのは、そんな“知られざる産地”のひとつ、マンチュエラ。
そして、その地でワイン造りを行う Vega Tolosa を訪問してきました。
スペインワインとは?
スペインは世界有数のワイン生産国であり、広大な国土と多様な気候を背景に、地域ごとに個性豊かなワインが造られています。
乾燥した大地、強い日差し、そして昼夜の寒暖差。
こうした自然条件が、しっかりとした果実味と骨格を持つワインを生み出しています。
DOとは?
スペインワインを理解するうえで欠かせないのが「DO(Denominación de Origen)」という制度です。
これはワインの原産地呼称のことで、産地・品種・製法などに一定の基準が設けられています。
フランスのAOC、イタリアのDOCと同様の仕組みです。
品質と産地の個性を守るための重要な枠組みといえます。
DOマンチュエラとは?
マンチュエラは、スペイン東部に位置する比較的新しいDOのひとつです。
標高のある内陸部に位置し、昼夜の寒暖差が大きいのが特徴。
この環境が、果実味と酸のバランスが取れたワインを生み出します。
この地域を語るうえで欠かせないのが、「Bobal(ボバル)」という土着品種です。
かつてはバルクワイン用として扱われることも多かった品種ですが、近年は品質向上とともに再評価が進んでいます。
Vega Tolosaとは?
今回訪問したのが、マンチュエラに拠点を置くワイナリー、Vega Tolosaです。
オーガニック、そして一部ビオディナミ農法を取り入れながら、Bobalを中心にワイン造りを行っています。
印象的だったのは、「土地をそのまま表現する」という姿勢。
大量生産ではなく、この地域ならではの個性を大切にしたワイン造りを行っている点に強いこだわりを感じました。
実際に訪れて感じたこと
実際に畑を訪れてまず感じたのは、この土地の厳しさでした。
乾燥した空気、強い日差し、そして広がる大地。
一見すると過酷とも思える環境ですが、こうした条件がブドウの凝縮感を生み出しているのだと実感しました。
また、ワイナリーの方の話を聞く中で印象的だったのは、「オーガニックであること」が目的ではないという点です。
それはあくまで、この土地で持続的にワインを造り続けるための手段。
自然と向き合いながら、長く続けていくための選択として取り入れている姿勢が強く伝わってきました。
実際に現地で畑を歩き、話を聞くことで、
ワインの味わいの背景にあるストーリーがより立体的に見えてきた気がします。
まとめ
今回の訪問を通して感じたのは、ワインは単なる飲み物ではなく、土地と人の表現であるということでした。
特に、Bobalという品種の持つポテンシャルと、それを引き出す造り手の姿勢には大きな魅力を感じました。
スペインワインの新しい一面を知るきっかけとして、非常に印象に残る訪問となりました。
動画で見るなら
文章だけでは伝えきれない現地の空気感は、ぜひ動画でも感じてみてください。
ワインの味の背景を「景色」として理解できる、そんな体験でした。